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こんにちは。40代主婦さーさです。
離れて暮らす義父がおかしな事を口走る様になりました。
「ばあさんが浮気してる。30人と。」と。
冗談ではありません。
真剣に、怒り狂って訴えてきます。
今日は義父に起きた「嫉妬妄想」と言う認知症の症状を書きたいと思います。
「そういえば、うちの親も最近訳の分からない事を言ってるなぁ。」と感じてる方は、参考にしてみてください。
目次
義父・義母のプロフィール
義父、79歳。
小さな町工場を経営していたが、76歳で引退。
その後、月に数日会社を訪問し助言をしている。
趣味は若い頃から続けているゴルフのみ。
今は毎日打ちっぱなしに行っている。
お酒は食事の時にほんの少したしなむ程度。
性格はまじめ。無口。とにかく優しい。
義母に強い口調で命令されても、笑ってかわす能力を持っている。
義母、78歳。
結婚後、数年間パートをした後、専業主婦になる。
社交的で明るくはっきりした性格。
一方で過度の心配性。
子供に対してやや過保護なところもある。
最近では、喘息、糖尿病、肺気腫などにより体を動かす事が億劫になってきている。
二人は正反対の性格。
お互いの無い部分を補っている理想の二人だと思っていたよ。
義父に起きた認知症「嫉妬妄想」の症状
義父のおかしな言動は、突然始まりました。
- 20年も前の義母の知り合い(主に町内会の方々)の名前を上げ、「浮気してるだろう」と現在進行形で言う。
- 義母が電話をしていると、浮気の電話と疑う。
- 義母が買い物から帰ると、「浮気をしてきたんだろう。白状しろ。」と怒鳴る。
- 「銀行の通帳が無い。浮気相手とお金を持って駆け落ちするつもりだろう。」と言う。
- 午前4時頃義母を起こし、一緒にお風呂に入る。
- 夫が仕事中にも関わらず、「ばあさんが30人と浮気してる」と何度も何度も電話をかけてくる。
- 探偵に50万円払って浮気調査を依頼する。
- 義母の事以外は全く正常。
ある日、「もう許せない。離婚して田舎に帰る!」と義父が言うので、一旦近くのマンスリーマンションを借りて、そちらに住んでもらう事にしました。
しかし義父は朝の4時に戻って来て、玄関先で大声を出し、暴れ、ご近所さんを巻き込んで警察沙汰になりました。
その後も、落ち着いたり妄言を言いだしたりの繰り返しが3週間ほど続き、ついに義母は殴られてしまいました。
義父の症状を調べると、認知症のひとつ「嫉妬妄想」の症状とぴったり一致します。
こうした妄想は、非現実的な訴えなのに、細部は妙に生々しいことが多いようです。例えば、「若い男が入り込み、昼に食べようと思っていた冷蔵庫の煮物を食べた。証拠隠滅に器を洗っていったが、置き場所がいつもと違うのでボロが出た」「妻が義理の息子と浮気をしている。破廉恥なことに、汚れた下着が洗濯カゴに入っていたのが証拠だ」など、聞かされる側もうんざりさせられることもしばしばあります。
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認知症の症状を加速させた理由を考えてみた
最初に浮気の話が出てから暴力が起こるまで、わずか1ヶ月。
症状の進むスピードがあまりに速くてびっくりです。
どうしてこうなったか考えてみました。
義母は元々肺が弱く、年齢とともに寝転がっていることが多くなり、あれこれ家事を義父が手伝っていました。
しかし、できないところを責めるような言い方ばかりされ、疲れているように見えました。
また、義父は退職後に購入した車でゴルフに行く事を楽しんでいました。
それがコロナの影響で、義母から「家から出るな。コロナを持ち込むな。私を殺す気か!」と言われ、籠る日々が続き、ストレスを発散する場がなくなってしまいました。
そのため、認知症が進んでしまったんじゃないかな?と思います。
嫉妬妄想は、一般的に男性に多いとされています。
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その理由としては、仕事に打ち込んできた男性が、定年退職をきっかけに生活が変わってしまうことが影響していると考えられます。
具体的には、生きがいだった仕事がなくなったり、仕事を通じての人間関係が薄れて孤独を感じたりすることによって、気持ちが不安定になるケースなどが挙げられます。
そして自信を失ったご本人は、「妻から見捨てられるのではないか」という劣等感などを抱き、「妻が浮気をしているかもしれない」と考えてしまうようになるのです。
嫉妬妄想が出現した時点で、認知症もある程度進行しているんだそうです。
私たちには突然のように感じるけど、実は退職した3年前から始まっていたのかもしれませんね。
興奮している時の対処法
嫉妬妄想の症状は、常に現れている訳ではありません。
さっきまで普通に政治の話をしていたのに、数分後には「早く浮気を認めろ!」と言って騒ぎだしたりします。
そんな時、気を落ち着かせるのに効果があったのは、この2つの方法です。
- 「何言ってるの!それよりこの服どっちがいいの?」と話題をそらす。
- 「あなたもゴルフに行くと言って、実は浮気してるんじゃないの?」と焼きもちを焼いて見せる。
認知症は同時に2つの事柄を処理するのが苦手になります。
ぱっと話題を変えて視点をずらすといいです。
お茶やお菓子を勧めたりするのもいいそうですよ。
また優しく焼きもちを焼くのもいいです。
かまってちゃんになってます。
「あなたもゴルフに行くと言って、実は浮気してるんじゃないの?」と言った時、「そんな事ないよ~。」と嬉しそうでした。
絶対にしてはいけないのが、その場を落ち着かせようとして、浮気を認める事。
余計に混乱して逆効果になるようです。
例えホントに浮気していてもダメですよ。
それでも興奮が止まず、暴力を受ける事があります。
義母もたたかれました。
すぐ避難しましょう。
普段から数日分の荷物をまとめておくといいですよ。
避難先は子供や親せきの家がいいです。
ホテルや友人の家だと余計に浮気を妄想します。
我が家は義母を5日間預かりました。
義父に電話を入れると、「ばあさんをよろしく頼むよ。」といつもの穏やかな口調で言われました。
認知症と言う病気以外では、ほんとに優しい義父なんです。
嫉妬妄想は不安や寂しさの現れ
色々な方のブログ等を拝見して、嫉妬妄想の症状を集めてみました。
- メモに毎日、浮気への文句と離婚の決意を書く
- 「50年やってきて悲しい」と子供に毎日のようにメールが届く
- 浮気相手(事実無根)に無言電話をかける
- 電話をしていると浮気と思い、取り上げる
- 相手の浮気を理由に深夜徘徊する
嫉妬妄想は、生活の変化に対する不安や、相手(我が家の場合は義母)への寂しさが原因になるとも言われています。
なるべく一緒に出掛けたり、今まで以上に優しい言葉をかけたりすると、症状が落ち着いてくるようですよ。
「認知症からくる嫉妬」だと分かってても、有りもしない事を言われ続けられたら、イラっときちゃうんですけどね。
以上、『もしかして認知症かも!?「浮気」「離婚」義父の嫉妬妄想の症状とは』でした。
またね。
78歳の母親がいます。さーささんのブログが、とても参考になりました。若い頃から嫉妬妄想と盗られ妄想の激しい母親だったので、認知症か元々の性格的な物なのか判別しづらいトコだったのですが、孤独と認知症の両面から現在の状態に陥ったように考えられます。
原因が特定出来たように思えます。
ありがとうございました。
谷口さん、こんにちは。
若い頃から症状が出ているとは・・・。大変でしたね。
義父は今、薬が良く効いていて落ち着いています。
しかし、副作用なのかな?筋肉の衰えのスピードがアップしているような感じも。
一長一短ですね。
谷口さんのお母さまも、薬が効いて穏やかな日々が過ごせるようになるといいですね。